自宅内のサーバーにドメイン名を使ったアクセスができないとき

通常、サーバーにアクセスするときにはIPアドレスでサーバーの場所を特定します。ドメイン名とはict.yuzusan.com のような、サーバー名(サイト名)をわかりやすく表記したもので、DNSの仕組みを利用して、サーバーにアクセスしています。

しかし、自宅内のサーバーへ自宅内からアクセスしようとすると、サイトにアクセスできない場合があります。

そのときには、以下のフリーソフトを利用するのがおすすめです。

Hosts File Manager

Hosts File Managerの使い方ガイド

Hosts File Managerは、WindowsやmacOSなどのOSで「hostsファイル」を簡単に編集するためのツールです。hostsファイルを使うと、特定のドメインを任意のIPアドレスに割り当てることができ、ローカルでの開発やテスト環境で便利に使えます。以下では、Hosts File Managerを使ったhostsファイルの管理方法を説明します。


1. Hosts File Managerのインストール

  1. インターネットから Hosts File Manager をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたインストーラーを起動し、画面の指示に従ってインストールを完了します。
  3. インストールが終わったらアプリケーションを起動します。

2. Hosts File Managerの基本画面の理解

起動すると、現在のhostsファイルの内容が一覧で表示されます。この画面には、各エントリー(IPアドレスとドメインのペア)が列挙されており、次の操作が可能です。

  • 追加:新しいエントリーを追加する
  • 編集:既存のエントリーを編集する
  • 削除:不要なエントリーを削除する
  • 有効/無効:エントリーを有効化または無効化する

3. エントリーを追加する

  1. 追加ボタンをクリックします。
  2. ポップアップウィンドウに、以下の情報を入力します。
    • IPアドレス:接続先のIPアドレスを入力(例:127.0.0.1)。
    • ホスト名:ドメイン名を入力(例:example.local)。
  3. 入力が完了したら 保存 ボタンを押します。
  4. 新しいエントリーが一覧に表示され、hostsファイルに反映されます。

4. エントリーを編集する

  1. 編集したいエントリーを選択し、編集ボタンをクリックします。
  2. 表示されたポップアップウィンドウで、IPアドレスまたはホスト名を必要に応じて修正します。
  3. 保存をクリックすると変更が反映されます。

5. エントリーを無効化/有効化する

特定のエントリーを一時的に無効化したい場合は、エントリーのチェックボックスをオフにします。再び有効化したいときはチェックボックスをオンにするだけです。この操作でhostsファイル内の行頭に「#」が付き、コメントアウト状態になります。

6. エントリーを削除する

  1. 不要なエントリーを選択して 削除 ボタンを押します。
  2. 確認メッセージが表示されたら、再度 削除 を選択して完了です。

7. 保存と反映

編集が完了したら、保存ボタンをクリックして変更内容を反映します。Hosts File Managerではこの操作が簡単で、保存するだけでhostsファイルに直接書き込まれ、即座に変更が有効になります。

8. 注意点

  • 管理者権限:hostsファイルはシステムファイルのため、保存するには管理者権限が必要です。アプリが自動で権限を要求することもありますが、手動で「管理者として実行」する必要がある場合もあります。
  • 再起動不要:hostsファイルの変更は、通常システム再起動なしで即座に反映されますが、キャッシュの影響で反映が遅れることもあるため、ブラウザのキャッシュクリアなどを試してください。

まとめ Hosts File Managerを使うと、hostsファイルの管理が簡単に行えます。開発環境で特定のドメインをローカルサーバーに向けたり、一時的なリダイレクトを設定したりする際に、直感的な操作で素早く対応できるので便利です。

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