1. ドメイン名とは?
ドメイン名とは、ウェブサイトの「住所」にあたるもので、ウェブブラウザのアドレスバーに入力することで特定のサイトにアクセスできます。例えば、example.com や ict.yuzusan.com がドメイン名です。これは、ユーザーが覚えやすい名前であり、数字の羅列を覚えなくてもよい利便性があります。
2. IPアドレスとは?
IPアドレスは、インターネット上の機器が特定の通信相手を識別するための「番号」のようなものです。通常、192.168.0.1 や 203.0.113.1 のように、4つの数字をドットで区切って表現されます(IPv4形式)。現在では、より多くのデバイスが接続できるように、2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334 のようなIPv6アドレスも使われています。
3. なぜドメイン名とIPアドレスの両方が必要なのか?
ドメイン名とIPアドレスの役割は、それぞれ異なります。
- ユーザー視点:ドメイン名は、わかりやすく覚えやすいため、人がウェブサイトにアクセスするために使います。
- コンピュータ視点:コンピュータは数字を使って通信するため、最終的にはIPアドレスで相手を特定します。ドメイン名だけでは通信ができないので、ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みが必要になります。
4. ドメイン名とIPアドレスの関係性
ドメイン名は、実際にはIPアドレスを指し示す「別名」と考えられます。これを可能にしているのが「DNS(ドメインネームシステム)」という仕組みです。DNSは、ユーザーが入力したドメイン名を対応するIPアドレスに変換して、コンピュータがアクセスできるようにしています。
DNSのしくみ
- ユーザーがブラウザで「example.com」と入力する。
- ブラウザがDNSサーバーに「example.com」のIPアドレスを問い合わせる。
- DNSサーバーがドメイン名に対応するIPアドレスを返し、ブラウザがそのIPアドレスにアクセスする。
5. ドメイン名とIPアドレスの種類
- ドメイン名の種類:
example.comのような.comドメインexample.netのような.netドメイン- 国ごとのドメイン(
example.jpなど)
- IPアドレスの種類:
- IPv4(32ビットアドレス):
192.0.2.1のような形式 - IPv6(128ビットアドレス):
2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334のような形式
- IPv4(32ビットアドレス):
6. ドメイン名を取得する方法
ドメイン名を取得するには、ドメイン登録サービス(レジストラ)を利用します。レジストラに希望するドメイン名を入力し、利用可能か確認したら、登録料を支払って取得します。取得後、DNSの設定を通じてドメイン名とIPアドレスを紐づけます。
7. IPアドレスを割り当てる方法
IPアドレスはインターネットサービスプロバイダ(ISP)やクラウドプロバイダによって自動的に割り当てられることがほとんどです。ウェブサーバーやクラウドサービスを利用する際に、サーバーに固定のIPアドレスを割り当てることも可能です。
8. ドメイン名とIPアドレスを正しく理解することでできること
ドメイン名とIPアドレスの理解は、ウェブサイトの運営やネットワークの設定に役立ちます。例えば、DNS設定を変更して新しいサーバーに移行したり、特定のIPアドレスを指定してアクセスを制限することも可能です。
まとめ
ドメイン名は人が覚えやすくするための「名前」であり、IPアドレスはコンピュータが通信するための「番号」です。この2つをつなぐDNSの仕組みが、私たちがウェブサイトに簡単にアクセスできるようにしてくれています。

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